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言葉っておもしろい!かな? [1年生のとき]

フィリピン語のことについては、書きたいことがたくさんあるのですが、週に5コマもあって、事態がドンドン変化するので、ついていくので精一杯でなかなか記事にできません。

今週のフィリピン語はえ〜と、ロングの中間テスト(1時間半、250問くらい)と小テストが3個ありました。どうこう言っても語学は積み重ねですので、まあ仕方ないでしょうね。それにこの年齢ですから、こと私にとっては細かくテストしてもらう方が助かるのかもしれません。一度で覚えきる記憶力、完徹で一夜漬けする体力、どちらにももう自信がありません。

そういう状況ですが、「なるほど、そうだったのか」と「おもしろいなあ〜」ということがありましたので書いてみます。

専攻は日本語ですが、専門の日本語が始まるのは、なんと3年生になってからで、それまではほぼフィリピン語専攻です。なお、日本語専攻は日本語母語者30人、留学生10人からなり、1年、2年生ではその留学生のための日本語があります。でも、留学生たちがすごい!日本語検定1級とやらが受験資格だそうで、みんなもうペラペラのスラスラ。理論的裏づけができているので、半端な日本語話者よりずっと体系的に理解しています。日本人学生こそ、1年からみっちり日本語した方がいいかも・・・。

それはさておき、それではさすがにモチベーションが下がるだろうということで、ある教官は留学生用の講義を日本人学生にも開放して、出席するように勧めています。それと、教養科目でいくつか日本語科目があるので、私は「教養としての日本語」という主任教授の授業をとっています。

先日のその授業でのこと。「日本語にも英語にも動詞の未来形がない」という話をされました。例えば「行く」だったら、この基本形(無標の形態、非過去形)で現在の習慣も未来のことも表し、助動詞をつけて「行った」(有標の形態、過去形)で過去を示しますね。

いままで私は恥ずかしながらそういうことを考えたことがなかったので、「なるほど〜」と感心しました。いえ、ちょっと正確に言えば、受験勉強時に、昔の試験ではほとんど出題されなかったのに、最近の試験でのウエイトの重さに驚いた英作文で、あわてて読んだ参考書にそのようなことを書いてあったことをちらっと思い出しましたが・・・。

「あれっ」と驚いたのは、その時ちょうどフィリピン語で動詞の活用に入ったところだったからです。フィリピン語の動詞には未来形(未然相といいますが)があります!

フィリピン語の動詞は語根(root word)、不定相(standard)、完了相(past)、未完了相(present)、未然相(future)からなり、いろいろな活用の仕方があるようですが、これまでに習ったのは例えば、「食べる」だったら、上の語根からkain(イン)、kumain(クイン)、kumain(クイン)、kumakain(クマイン)、kakain(カイン)のように語根にumが加わるタイプと、「働く」のように語根からtrabaho(トラホ)、magtrabaho(マグトラホ)、nagtrabaho(ナグトラホ)、nagtatrabaho(ナグタトラホ)、magtatrabaho(マグタトラホ)と接頭詞magをつけるものがあります。

いずれにしてもkakainやmagtatrabahoは未来のことを表し、宿題でも「夏休みにしたいことを未然形を使って5文作ってきなさい」なんていうのが出て、何気なく使っていたのです。何も不思議に思わず・・・です。

そうか!日本語や英語にはない動詞の未来形がフィリピン語にはしっかりあるのだー。「だからどうした」と思われるかもしれませんが、日々語学をやっていると、何だかとてもおもしろいことを発見?!したように感じてちょっと感動してしまうのでした。

言葉っていろいろ違っていておもしろいなあ〜と思った、初心者のつぶやきでした。


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コメント 5

Ladybird

 フィリピン語というのは,タガログ語のことですか.
 「食べる」はkumain,「働く」は(mag)trabaho ですか.スペイン語では,comer とtrabajar(スペイン語のj は発音はh)ですから,似ている,というよりは,スペイン語に由来する動詞のように思います.

>日々語学をやっていると、何だかとてもおもしろいことを発見

 いいですね.勉強って本当に楽しいですね.

by Ladybird (2012-06-23 09:11) 

mai

さっそくおいでいただき、どうもありがとうございます。それも書こうと思いながら、なかなか書けなくて・・・。おっしゃる通り、フィリピン語はタガログ語を母体として、スペイン語と英語の語彙を取り入れて作った言語です。フィリピンの現地語は100以上あるそうで、国としての統一性を求めて1987年に憲法でフィリピン語が国語として定められて、教育やメディアで普及しているそうです。

ご存知だと思いますが英語もとてもよく通じますが、少なくとも庶民レベルではフィリピン語、またはフィリピン語と英語の混合がメインだそうです。

スペイン語と見破られたのはさすが!です。スペインによる植民地支配が300年もあったので、スペイン語由来の語がすごく多いです。「お元気ですか?」からしてKumusta ka?(クムスタ カ?)でコモエスタスから来ています!
by mai (2012-06-23 19:49) 

Ladybird

 なるほど.そういう言語ですか.ありがとうございます.
 同じような「作られた言語」であるフランス語の成立過程を連想しました.
by Ladybird (2012-06-25 03:12) 

ayu15

語学はお手上げです。
すごいですね。
by ayu15 (2012-06-25 13:58) 

mai

お返事がとても遅くなり失礼しました。

>Ladybirdさん
フランス語が「作られた言語」であることは初めて知りました。またブログの方ででも教えてくださいね。それとハングルもですね〜。

>ayuさん
私も実は語学苦手なんです〜。外語だというといろいろな人から「じゃあ、英語は(もちろん)ペラペラでしょう」なんて言われるのですが、BBCも映画もTVもわかりません(^^;)
by mai (2012-07-10 23:27) 

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