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北欧の税負担についてプレゼンすることになりました [若者の中に一人]

学部1年生なので、語学以外の一般教養も受けています。健康スポーツや理系の基礎教養科目は既習得単位として認定してもらったのですが、「せっかく入学したのだから、興味のある科目はできるだけ受けよう」ということで、必修でない区分の科目もいくつか学んでいます。

前々回に書いたスウェーデン語がその一つですが、もう一つ、基礎セミナーという科目も登録しました。これは、下級生のうちから少人数のゼミに近い形式でディスカッションやプレゼンテーション能力を育てようという趣旨のもののようです。そのあたりは全く得意でなく、いまのところ「人間は寡黙でも中味があればいい」といういささか古風な考え方をしている私ですが、興味を引かれた科目があったので受けることにしました。

基礎セミナーもどっさり(いま数えてみると120以上)あるのですが、私が入ったのは「多文化コミュニケーションセミナー」というもので、一般学生、留学生に高校生まで加わって、社会のさまざまな問題についてグループや全体でのディスカッションする科目です。扱うテーマの候補が・現代の大学生や若者の問題・恋愛や結婚のありかたの国際比較・代理出産や体外受精などの生殖補助・就職差別や格差社会など平等やジェンダーにかかわる問題・・・・などで、私自身が直面したり日頃考えているテーマが多かったからです。

いまは格差について扱っているところで、7〜8人のグループでディスカッション、資料作り、プレゼン練習をして、私たちのグループは来週発表予定です。各国の格差について調べる人、ジニ係数の小さい国としてスウェーデンを取り上げる人などがいて、私はスウェーデン事情を紹介する人の後を受けて、北欧の税負担について分担しました。

グループ全体で9分間、一人約1分という短い持ち時間なので、ポイントとなることしか言えず、ドラフトも半分以下に削ったのですが、次のようなものにしました。

<後記>ほんの少し原稿を書き換えたので、新バージョンをアップします。
でも、どこを変えたか自分でもわからないくらいです(笑)。

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●格差是正の重要な対策が、税負担による国民への再分配です。スウェーデンなど北欧諸国と日本の税負担を比べました。

OECDによれば、GDPに対する税負担は日本の20%台に対して、40〜50%です。

所得税と法人税の割合が大きく、日本の2倍以上です。次いで消費税や付加価値税で、日本の3倍近いです。

黄色は資産税などです。

●所得税の最高税率は50〜60%と日本より高率です。累進制も大きく設定されています。

消費税率は22〜25%と高率ですが、スウェーデンでは食料品12%、新聞6%など品目によって税率が軽減されています。

法人税率は日本より低いですが、社会保障拠出金を含めた企業負担は日本と同程度ということです。

投資などで得た利益に対するキャピタル・ゲイン課税は日本より高率になっています。

●北欧の税負担の特徴として、高負担ですがバランスの良い課税システムを目指していると感じました。

「日本でも消費税率を上げることが検討されていますが、消費税だけを上げるのではなく、各種の税をうまく組み合わせ、格差を縮小させるシステムを考えていくことが重要ではないかと思いました」。

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末尾の「・・・」の部分は、時間配分や全体の構成から、次の人に使ってもらうように渡しました。

いつも心の中で「おかしいな」と思ったり、みなさんのブログを読んで共感していることを、少人数の授業という限定された場とはいえ、初めて人前で主張??できることにちょっと感動しているのでした☆
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コメント 6

ayu15

まあ~難しい話を・・。
by ayu15 (2012-06-06 15:57) 

mai

あれ、そうですかぁ〜。図を示してないからでしょうか。このレベルの話はayuさんもいつも書いておられるような印象ですよ☆
by mai (2012-06-06 19:19) 

shira

 一介のブロガー風情でも、メディアの垂れ流す妙チキリンなお話に「ヘンじゃねえの?」と疑いを持ってそれを記事にアップしようと思えば、イヤでもいささかの「調べもの」をしなくちゃなりません。そういう自分の日銭に関係ない「調べもの」を一般の大学生はたいていしてません。だから若い学生さんにもきっとすごく刺激だと思いますよ。
 私の大学時代にも聴講生という身分で社会人の方が大学に来てましたが、なぜあんなに勉強熱心なのか不思議でした。当時の私にとって勉強ってのはノルマでしかなかったんでしょうね。
by shira (2012-06-06 22:45) 

mai

shiraさん、コメントありがとうございます。そんな風に言っていただいて、嬉しいやら、恥ずかしいやら・・・ですよ〜。確かにブログ書いているうちに、ちょこっと調べる癖はついたのかもしれません。セミナーの学生さんは、必修でもない講義を選んできているだけあってかなり熱心ですが、私のようなスレた大人からみると、良くも悪くも素直です。したくて始めた勉強ですが、課題の量があまりにも多くてノルマになりつつある感も・・・早くも初心に戻る必要がありそうです(早すぎ!)。
by mai (2012-06-07 19:57) 

志村建世

面白すぎて時間が足りなくなるでしょうね。今の一年間は、思い出したら、たぶんすごく長く感じることでしょう。一日が短く、一年が長いのが充実している時間の特徴です。ただし「燃え尽き」てはだめですよ。
by 志村建世 (2012-06-10 00:57) 

mai

志村さん、ありがとうございます。志村さんが記事で書いておられた所得税の累進制強化(というか元に戻す)には私も全く同感なのですが、強烈に主張することは授業にはそぐわず、まずはデータの提示から入ってみました。前期に燃え尽きず無事に単位が取れたら、後期はぐっとラクになるはず!?です。
by mai (2012-06-10 18:27) 

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