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フィリピン語2つめの山を登り中!(今日は1つめを簡単に説明) [1年生のとき]

フィリピン語は日本人にとって習得しやすい言語のなかに入ると思います。
アルファベットを使いますし、発音も素直です。英語とスペイン語由来の単語が多いので、類推もしやすいです。

しかし、そんなフィリピン語(英語でFilipinoなので私たちはピノ語と言ってます。かわいいでしょう☆)ですが、習得にはいくつかの山場があって、一つめは「前接語を伴う場合の語順」です。ピノ語でいう前接語とは、「文頭の単語や句に後置し、2番目の語順をとる役割をする単語」です。これだけではよくわかりませんが、人称代名詞のかなりのものと、日本語でいうと「もう」「まだ」「〜でさえ」「本当に」「だけ」「〜だそうだ」など文に細かいニュアンスを加える単語です。「2番目を取る」だけならいいのですが、前接語間の順番にもきまりがあってちょっとややこしいのです。

これは前学期、ブログに書く暇もなく過ぎてしまいましたが、今でも苦労はしています(笑)。
今回の本題ではないので、例を一つだけ挙げておきます。

ピノ語は日本語とは逆に原則として述部が前、主部が後ろにきます。
そこでKaibigan ko si Rudy.という文を考えましょう。 
kaibigan(カイーガン)は「友だち」、ko(コ)は「私の」、si(シ)は固有名詞を主語にするときのマーカーです。ので、この文は「ルディーは私の友だちです」となります。

ここでこの文を否定文にします。
そのためには、notに当たるhindi(ンディー)という語を文頭につければいいのですが、
Hindi kaibigan ko si Rudy.とはなりません。
Hindi ko kaibigan si Rudy.とkoが2番目を取ります。

ではRudyを人称代名詞のsiya(シィ)にかえます。siyaは男女兼用で「彼は」または「彼女は」です。
そうするとHindi ko siya kaibigan.となります。
あら不思議、「私の友だち」の「私の」も、主語の「彼女は」も友だちの前に行ってしまいました!

最初はkoがこんなに離れて前へ行ったり、kaibiganが最後に残ったりして、意味がわかるのかなあ〜と思ったのですが、慣れですねー。最近ではhindiのあとに普通の名詞がくると「あれっ、ヘン?」と感じるようになりました。

これがごく簡単に書いた、前接語と語順の話です。
2つめの山が動詞の焦点(focus)というもので、いま頑張っているところです。
本当はそちらの話を書くつもりでしたが、時間がなくなったので、今日は第1の山場の紹介にとどめます。

焦点についてはまた次回にしますが、日本語にはない考え方で、なかなかおもしろいです(予告)!


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